2008年08月17日

離島にて

人工的な光が消え
闇に満天の星空が顔を見せる

こんな当たり前の風景を
最近では全く見ずにいた

あれから、
まさかこの年まで生き残れるとは思っていなかった

あれから、
日本で呑気に学生でいられることなど思うことすらなかった

これほど小さな浜辺で
仲間と呼べる友人たちと共に
ただ安らかに眠ることすら忘れていたあの頃を少しだけ思い出した

夜は静かだった
posted by 瞳 at 23:56| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月06日

♪忘れない…忘れない…


最近、昔のことをよく、思い出す。


懲りないなぁ、と。
剣極の片隅で音へ耳を傾けて
意識を半分以上ずらし調整し話し声へ耳を傾ける。
開いた小説の中身は、とうに見た古書。

音を聞いて平常心を保つ
ああ、大丈夫…

薬指の指輪が意識を留めてくれるから

…うん。



大丈夫。
私は、進んでいける。
願懸け
posted by 瞳 at 03:08| 🌁| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日

Doppelgänger


…ピリピリしている。

緊張感のありすぎる空気が、痛々しい。



「…起きるのか?」

「いや、そういうわけでもない」

「だからこそ、きな臭い…血生臭い…、ということか?」




僅かに。
鉄の匂いを帯びた町が、霧靄に隠れる日没。

Xaiと私は偵察に借り出されていた。
北の外れに面するこの地方には異常なほど人気はなく。
いや、無いといった方がいい。
無人に見える町に、硝煙の匂いだけが立ち篭っている。

私達はそこに呼ばれた。
正しくは、隣町との援護要請を受けての警戒を兼ねて。
…といえば聞こえはいいが、恐らくXaiは別件だろう。

タッグを組む以上、離れられんから
致し方なく、地の利があるXaiへ従う。
面白い物を見つけたように、
Xaiが私の襟を掴みとり壁へ押し付けた。

頭が割れるように痛いが、Xaiがニヤついている。
その先には、建物。
隅には、服装こそ違えど見慣れた少年兵を見た。
彼はまだ此方に気づかない…

「…」
「…」
目配せをするまでもない。
敵であれ味方であれ、障害はない方がいい。

Xaiは式を地に張り廻らせ
一縷の隙も無く仕留める。
少年は声を出す間もなく、私達は建物へと侵入する。

「…」

…違った。
少年ではない、少女だ。
視界の端に、転がった6歳ほどの…
この土地には相応しくない褐色の肌に、黒い髪

…。

足が止る。

似ても似つかない。
恐らく、喋れたとしても私とは語源が違う。
語り合うこともできない。

でも、気になってしまったから。

横たわった姿に足を戻し、見た限りでの確認を目視する。
大丈夫、Xaiは極力、殺しはしていないから。
彼女は生きている…眠っているだけだろう。

「…」

―AとBの国が争いあっている、だから君は牽制をして情報収集なさい
 危険を感じたら逃げるか、捕虜になりなさい
 間違っても、死んだ真似なんか…してはいけないよ
 ここの人たちは死体を吊るして威厳を保つことが常だからね―

「近づくんじゃない」

Xaiの声に振り向き止る。
…解ってる。
昔から見てきたことだから、よく知っている。

「…この子達は知らないんだよな…」

絶対的な正義を叩き込まれて、命の尊さを知らない。
隣人を大事にすることも、人の優しさに触れあい支えあうことも。
もっと言えば、今こうして味方以外が触れてしまえば
この子自身が死に到ることだって。

「―…キラはクルー経験者?」

「ああ。但し、内側の、な」

クルー…随分懐かしい言葉だ。
Xaiは別口だったらしい、口を閉ざして先へ向かおうと
その場から私を引き剥がした。

少女と、私が重なる―


―AとBの国が争いあっている、だから君は牽制をして情報収集なさい
 危険を感じたら逃げるか、捕虜になりなさい
 間違っても、死んだ真似なんか…してはいけないよ
 ここの人たちは死体を吊るして威厳を保つことが常だからね―

―サー、ほかの子が、あぶなくなったらどうすればいいんですか―

―自分の命の尊さを学びなさい
 君の代わりは誰もいないと知りなさい
 助けに行っては絶対に、いけませんよ
 誰かが死んだら死んだだけ、
 君たちは君たち自身の命を護りなさい
 それでも、助けたければ、悔しければ、
 この先のずっと未来の先まで生き残って、ただ強くなりなさい―


あの時も―あの時も―あの時も―

飛び出していたら、終った
誰に会うこともなく、この場に生き留まることもできなかった。

「いきて」

小さく、眠る少女に、ただそれだけを呟いて
私は再び暗躍する。




白亜の一室が目映く光射す
posted by 瞳 at 03:02| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月01日

本質と試行

淡き蝋燭の焔で描かれた魔法陣は映し出された

洞窟から持ち出された石に宿る光は強弱を繰り返し

レディの瞳は紅に染まった

「忌まわしき力、今は際限なき力よ」

「地を染め、嘗ての記憶を知ら示せ」

手から零れるものは何か

淡い血の様な、光若き読み手
posted by 瞳 at 07:05| 🌁| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

光長けき物

そこは、闇だった

そこは、水だった

そこは、地表だった


いつしか、形を変え、意識が生まれた


儀式
posted by 瞳 at 05:23| 🌁| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月18日

五月の埋め合わせ


「解ってたはずだよな?キラ」

体中に痛みが走る。
近づく足音が誰の者でも、どうでもよく感じている。

「ざまぁないな…お前にはガッカリだよ」

痛みを忘れた胸が、針を刺すような痛みを受ける。
悪い、とは思うが、
それは彼の想いとは裏腹であることも私には解っていた。

ああ、解っていたとも。
好きで、こうした。…結果も、何もかも。

伏せった瞼に、掌がのせられる。
彼の、上司の者とは違う掌。

「約束通り。一ヶ月の謹慎だ、その後の処分は此方で請け負う
 お前の力を少し、奪っていくよ」

彼もシンドイのだろう。
低く報告して、儀式もすっとばして私の血肉を奪った。

「暫く、大人しくしていろ」

それが、お前と俺の生き残る術だ…
と言うかのように、瞳に印を刻まれた。

「くすくす」

「お姉ちゃん、私嫌いだわ、臭いもの」

「その目玉、少し、貰うわね?」

小さな少女の声と共に、痛烈な痛みが走った。

『五月はスケジュールで埋っているな…』
posted by 瞳 at 23:54| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

さくら、さくら。

淡い記憶が蘇る。

…忘れていた記憶。

……忘れてしまった記憶。

………封印した、記憶。

いつも、突然。
posted by 瞳 at 22:29| ☀| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月27日

桜の芽吹く頃に…2年目。

27日、夕刻…

奈良・御所市・御所駅地区
快晴。
posted by 瞳 at 23:04| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月03日

デンマークより帰国。

……………………………………
…………………………………
…………………………
…………

稲宮家前に止る車が一台
posted by 瞳 at 23:54| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月29日

決着

白亜が降り注ぐ

凍える血を白亜が埋めて


更に新地が作られる


爆撃の止んだ中、三通の手紙へ目を通す
posted by 瞳 at 02:54| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月28日

弾丸の降り注ぐ地、にて。

真っ暗な夜

肌寒い、孤高の夜


酷く、雪は降り積もり

道に凍らないものはない。


ここが北欧であることを簡単に知らされる。





真っ白な息を吐く
posted by 瞳 at 03:18| ☀| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

HappyBirthDay

※ ユーターンプリイズ手(パー) by背後

心に染み付いてはがれないもの
posted by 瞳 at 00:09| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月09日

インロシア(前編)

空を経由し、いかにも冬というイメージの強い大国へ着く。
ロシア…
実際に足を踏むことは初めてとなる。

セスナ内で、今回の引率者…レイが口を割る。
彼は上司の部下、いや下僕といった方がいいだろうか。
「それにしても見事に仮装しましたね」
しれっとした顔つきで言う。
…いかにも。
扮装というにはいきすぎている仮装の類だな。
染めたような金髪…眉毛まで染められ、
青のカラーコンタクトにサスペンダーをつけハーフパンツだ。
ぱっと見、外人。いや、もう外人のようにも見えてくる。
顔は限りなく日系ではあるが…。
さらに前髪がオンザで非常にスースーする。
顔を隠せないこの感覚が気にいらない。
困り果て、目を伏せる。
…伯父には死んでも見せたくはないな。

レイはいかにも笑いを堪えている。
「…ぬぅ、何か言いたいことがあるようだな」
「似合わない」
拳を震わすが、彼には私の力は及ばない。
楽しそうにサングラスをかけなおし、前髪を横へと捌けている。
私は…楽しくない。

「遊びはここまでとして、任務の確認といくか」
淡々と切り出され、私は頷き、何度も叩き込んだ書類を最後に見る。
 名はミラーン。通称はミレーナ。
 アルメリア出身の年齢は私より少し下の少女。
出身国の抗争で声をなくし、筆記能力もない。
…私には有難いことだった。
ミレーナになり、組織内に彼女がいることを印象づける。
その証明をする為に私はここにいる。
誰かになることは多くはないが、
久しぶりの感覚に居心地が悪くさえ思えそうだ。

「ひとつ、聞いてもいいか?」
訝しくレイは頷く。
「ミレーナは何故死んだ?」
「…抗争に巻き込まれて」
煙草を口に含みいつものように振舞う彼に、なるほどなと思った。
言いたくない理由があるらしい。
組織に非があるか、私へ聞かせてはならないか。
ロシアというだけありシックスセンスの持ち主だったのかもしれない。
どちらにせよ、
ミレーナに入れ込む気も、
この依頼に対し深く探る覚悟も私は必要としなかった。

ただ、少しだけ引っかかってしまった。
今はいないミレーナは、必要とされていた存在。
必要とされた、必要とされている人。
ミレーナのことを考え巡っている間にその地へと着いた。

ロシアへ降り立ち寒空の下。
posted by 瞳 at 04:46| ☀| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月24日

ある昔の出来事

※注意※

 以下は、アンオフィ溢れる駄文SSです。
 この話はキャラクターにとっては過去にあった話として。
 オフィシャルページには一切関与しておりません。

 また、時間軸はバラバラなんで
 あんまり考えないで見てくれると背後が助かります(笑)。


Part1.戦争
posted by 瞳 at 04:02| ☁| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。