2008年03月27日

桜の芽吹く頃に…2年目。

27日、夕刻…

奈良・御所市・御所駅地区
いつもより一層、澄んで見える空が広がり
日差しも暖かい。
桜並木もこちらは7分咲きだろうか。

気がつけば、此処に向かっていた。
食材をただ、探していただけなのに。

足を踏みしめる。
人はせわしなく、日中だけあって多くこそはないが
そこそこいて。


迷わず、私はこの地を踏む。

かつての土蜘蛛戦争で
一人の少女がなくなった場所。


死ぬその時まで、私は彼女のことをそう思いはしなかった。

今は彼女を殺したと聞く、鋏角衆の力を私は得ている。



「…牧村、また戦争が始まるよ」

桜が咲いている。
昨年も見た桜。

風に身を任せながら舞う桜の花びらを、
ただまっすぐに見る。



きっと―…

  きっと…

私の願いは叶わないだろう


誰の血も流さずにすむ、戦争など
幼い時から見続けている夢でしかないんだ…

誰かが死ねば、誰かが傷ついて
誰かが悲しむ

…当たり前のことだ、それを承知で始まるんだ



「…牧村、また人が…其方へ逝くよ」

そう。
何も牧村だけが始まりではない。



伸ばした手は、今も私の目には真っ赤に映る。



あの時の、匂いを忘れない。

真っ赤に染まった君を、私は守れなかった。

君を越えられなかった私が、君異常のことはできないだろう。

「息吹兄…」


胸元の指環を握り締める。




ああ、それでも此処にいる限りは…

戦える間は…



このからだが、うごくかぎりは…


………息吹兄がくれた、この命が、ありつづける限りは。




そうだ。
私の命などとうに、この世にはない。
ただ戦う…ただ果てる迄。


「…牧村、息吹兄…
 私が其方へ向かう時が来たら

 私の愚行を、どうか許してくれ…な?」


小さな独り言は、多分、風にのり
どこかへ消えるだろう。


いつか死ぬときが来たら、
その答えは明かされるんだろうか…?


今はただ、今私を必要としている場所へと戻るのみ。
posted by 瞳 at 23:04| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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