2007年04月24日

ある昔の出来事

※注意※

 以下は、アンオフィ溢れる駄文SSです。
 この話はキャラクターにとっては過去にあった話として。
 オフィシャルページには一切関与しておりません。

 また、時間軸はバラバラなんで
 あんまり考えないで見てくれると背後が助かります(笑)。


土煙が酷い。
視界は目に沁みる。

いや、もうそんな痛みには慣れていて、
靄のかかったような景色がやや幻想的とさえ思えた。
この、血のように鉄臭い硝煙の匂いさえしなければ。

焼け焦げるような砂漠は地平線まで淡くする。
せめて、ここが日本ではないことが救い、だろうか。

手前、数メートル先には
チカチカとテールライトのように光る。
瞬きが闇を映しては消していた。

タタタタと、玩具のような咆哮がコダマしては消え。
永久機関のように繰り返し繰り返す。


「…そろそろ来るか」
ごつい隊長の低い声が聞こえるようだ。
カルガモのようにズラズラと長い列が作られる。

そこを、私は攻撃する。
ここから先は来てはならないと。
そちらの兵を全滅させてはならないから、
できるだけ弾をそらして危険を知らす。
…とはいえ、全く当たらなければ怖いものはないだろう。
だから、急所を外して弾を撃つ。

巻き起こる土煙が、こうも酷いと対処の仕様に困るが…
それでも危険を知らせていく。
勿論、こちらに害が及ばないこともない。
…だが、戦っている者同士の諍いだ。

 戦場で片方が全滅しては意味を成さない。
 それは既に戦争ではなく、虐殺である。

 それが許せないなんていう理由だけで、
 傭兵として潜り込んでいるとか。
 趣味みたいな理由でここに単独行動していることとが
 少しだけ自分を保っているスタンスだとしみじみ思う。

…どうやら、片方は撤退し
片方はその地区を制圧へと動いているようだ。

死体から剥いだ服へと着替え、撤退する国へと入る。
いかにも、命からがら逃げてきたフリをして帰路を探す。


 退路はどこにでもあるものだ。

 完全に安全な場所はどこにもないが、
 世の中は金と力で動いている。
 この二つがあれば、ある程度のことは乗り越えられる。
 その法則さえ知っていれば、何とか生き伸びられる。
 世の中はそういうものだ。


 自分でいられるためのスタンスを持って生きていれば
 ある程度のことは耐えられる。
 たとえば周りの誰もが自分を覚えられなくても、
 たとえば関わった人総てが自分をアッサリと忘れても。
 辛いと思うことを踏み躙って、私はその先を歩く。

 …たぶん、少しの後悔を持ちながら。


いつの時代も戦争はお上が踏み躙る。
終焉を聞いたのは、数日前。
南国のようで実は機械を多聞に引き入れている。
ある意味テロのような国のネット放映で知った。

 どちらにせよ、民間人への被害は必ず起こるものだ。
 勝った国、負けた国。
 どちらが虐げられ、どちらが虐げているのか…。
 答えは解りきっていて、とても情けない。

 情報操作などどこにでも転がっている。
 判断は常に自分で行うことが大事で。
 間違った判断は不運を招く。
 それを回避する為には自分の用いる技量と勘だ。
 それすらできない民間が多いことを残念に思う。

 …そうならない為に、
 私は常に神経を研ぎ澄ませているんだろうか。

キーを打つ指先を留め、モニタへと映る報告書を見る。
文字の羅列、必要なことのみを組み入れて伝える文書。
…生きていく以上、最低限のお金は必要で。
お金をくれる人は大事なんだから、仕方がない。

 …でも、いつからだろう。
 この世界に、こんな手間が必要になったのは。

 昔はもっと単純だったような気がして…ならない。
 思い出しては苦笑いを浮かべ、再びキーを打つ。

ゴウニナラエっていうんだったな。
規則には準じることが苦手な私は、生きる為にキーを打つ。
これくらいの妥協はしなければ、生きて行けない。
それが世界なんだろう…。


さて、この作業が終われば。
海を越えて日本へ帰る。
…久しぶりの故郷へと。


打ち終えた報告書をディスクに写し、便へと送った。
必要な品は後日、話し合いの場で渡せばいいことだ。

 こんな生活を時折送っている、小学生など
 数えるほどしかいない、んだろうかな…。

 でも、満足はしていた。
 何も知らず何もかも無責任に得る生活など…
 自分には耐えられるはずもなかったから。

まぁといっても、娯楽には目がない。
小学生らしく、ゲームくらいはするけど。

そうして私は船酔いしながら、帰路を辿っていった。
posted by 瞳 at 04:02| ☁| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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