2008年08月17日

離島にて

人工的な光が消え
闇に満天の星空が顔を見せる

こんな当たり前の風景を
最近では全く見ずにいた

あれから、
まさかこの年まで生き残れるとは思っていなかった

あれから、
日本で呑気に学生でいられることなど思うことすらなかった

これほど小さな浜辺で
仲間と呼べる友人たちと共に
ただ安らかに眠ることすら忘れていたあの頃を少しだけ思い出した

それだけが、救いだった

昼になればまた銃撃戦が繰り広げられる
また、日が昇れば
それと共に多数の仲間が死に追いつかれる

それは、わが身かもしれなかった

銃の手入れだけは整えてただ眠れる時は寝るだけの日々が続く

幸い、いつでもどこでも眠られることは救いのようであった
初日の少年少女達の数人は
数日間眠ることができずにいるようだったからだ

―武器がある

手元には、身の丈より長い銃創を持つ者もいた
それを抱えてただ眠る

星空はその中での唯一の救いだった

方角が知れる、安堵できる調べ
月の位置、路を知らせる月光

戦争は終わらない
終わることが、できない

それを痛いほど噛み締めていた
傷口が開かないように、包帯に滲んだかすり傷を見る

ヒトが生きるためには
戦わないわけにはいかない…そういうことだろうか。

私も、仲間たちも
生き残るためにだけ戦い続ける

上のことなど解らない
知る必要性もない

ただ、踊らされる駒であれ
その中で何かを抱けたら、それだけで赦される―

そんな気だけがしていた
posted by 瞳 at 23:56| ☔| Comment(0) | 腕eading | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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